真堂が本当に確かめたかったのはLeo/Needの覚悟なんだろうな……と思いました。
若さを武器にしてでもプロデビューしたいか?と聞きに行ったつもりが
他の武器を作ってみせるから待ってろ!(要約)って言われちゃったら、そりゃあ社長に電話するよね。
期待した答えとは違ったかもしれないけど、レオニの覚悟は伝わったはずですから。
難しいのは、売れることが心の安定につながる人も居ることですね。
今回出てきたGimme!(平均年齢24歳)とかは、逆にスタンスなんて大事にしてられないんじゃないでしょうか。
穂波の言葉とみんなのスタンスは、まだ15~16歳のレオニだから言えたことでもある気がします。
譲れない部分を守った結果プロデビューが遠くなっても、レオニは全員高校1年生ですしね。
そういう意味では、きちんと若さもレオニの武器になってたりする。
熟考する時間があること、それ自体が、時間の残っているひとしか取れない選択肢なので。
真堂が褒めていたオリジナル曲は一歌や咲希が試行錯誤の果てに作ったものです。
オリジナル曲の雰囲気を大事にしたいなら、レオニ=4人で居たいから結成したバンドであることからは逃れられないと思います。
4人で居るためだけに、自分たちの将来を賭けられるほどのつながりと
それを信じて進める4人の仲の良さ……それだけ特定の相手を信じたり、深く案じたりできる精神性とは切り離せないというか。
そういうことできちゃう幼なじみ×4の集まりだからこそ、オダメやてらてらが作れたんじゃないかなって。
交わる旋律でまふゆが一歌の歌詞を「まっすぐな歌詞」と表現してましたけど、あれは一歌が
いつも隣で演奏してくれてる幼なじみのことも、まっすぐに心配したり、気遣ったり、嬉しかったことを一緒に喜べる性格だからなんでしょう。
咲希の曲調の移り変わりも面白いですよね。
彼女は『No seek No find』でようやく中学時代のいやーな気持ちを昇華出来たんですけど、
今まではみんなで演奏したくなるような(多分明るい)曲ばかり作ってたっていう。
優しいけど苦しい曲ばっかり作ってた奏がカネリコを通して
ようやくあたたかい曲を作れるようになるのとは真逆なんですよ。
「あたしがいない」って歌詞や曲よりも早く「これからはやっと一緒だね」を言ってくれる、人と環境が待っててくれたのが大きかったんでしょうね。
咲希が「これからは一緒ならいっか!」って
思おうとしていたタイプだから表面化しなかったんだな~ってのもありそうですが。